製品紹介/水冷オイルクーラー(テスト中)④

この製品の特別な部分①

  • 細かいこだわりとしては、こういった穴のレイアウトです。

    油温センサー先端が上手くオイルに浸かる様に穴の寸法を大きくし、強度を確保する為にその他の穴の大きさを小さくしました。

    また、油圧センサーへ繋がる穴も、油圧が伝わりやすい様に溝の位置や周囲の穴の形状を工夫しています。

    また、オイルクーラーとエンジン本体のシーリングを行うOリングの寸法決定も苦労した部分です。

    一般的なサンドイッチブロック使われるOリングのサイズでは、溝が深くなってしまい、その分アダプターの寸法が厚くなってしまいます。
    その為、耐圧・耐温度に問題が無い範囲で細いOリングを選定。しかし、細いOリングを使う為には、色々と難しい部分が有ります。

    通常のオイルフィルターや、サンドイッチブロックは、Oリングが大きくダンパーも兼ねており、Oリング自体が構造体として機能しています。

    その為、太い寸法を潰す事で、シーリングと構造体(サンドイッチブロックやオイルクーラーコア自体)の保持を行っていますが、この構造ですと、大きな水冷コアとオイルフィールターを保持することが難しく、長期間使うとオイル漏れの原因となります。

    細いOリングでは、当然その様な使い方は出来ませんので、あくまで圧力の保持のみに専念してもらう必要が有ります。

    その為、この製品は、サンドイッチブロックと、エンジン本体を完全接触させた状態で固定する方法を採用しています。
    つまり、完全にエンジンの一部として機能するように設計することで、細いOリングを使用することを可能としています。

    その分、装着にはシム調整を行って正確な取り付けを行う必要が出てきますが、この手の製品を装着する技量のある方ならば、それほど難しい事では無いと思い、このレイアウトを採用する事に決定しました。

     

     

    続く・・・
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